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ユーザーボイス #02(トラック販売)

調査レポート

東京石材株式会社 代表取締役 保永順平氏にインタビューさせて頂きました

栃木県北部、山間部を抜けると広大な採石場が広がり石材を運ぶ重機が絶え間なく動いている。

創業64年目を迎える東京石材株式会社は、道路工事用の砂利・採石事業に加え多様な分野へ事業を展開させ続けている。

「企業を継承していくうえで精神は変えてはいけないが、状態は常に変えていかなければならない。 」

柔和な笑顔でそう語る代表取締役の保永順平氏に、三代目社長として100年企業に向ける思いを伺った。




ー社長ご就任までの経緯を教えて ください

東京石材は妻方の祖父の代から続く 会社でして、先代社長(現:会長)は私 の義父にあたります。今から11年前に 会長から「うちに来ないか?」とお声がいただいたことが入社のきっかけで した。それまではずっと千葉のほうで 営業関係の仕事をしていたので、採石 事業は全くの畑遮いで何も知らない業 界でした。入社当初は重機のオペレーターをしていましたが、免許なども 1 から全部取りました。社長になるまで の7年間はずっと外仕事でしたね。


当社は今年で創業64年目になり僕は 三代目社長になるのですが、本業の 採石事業は先々代からずっと続いて いる事業なので就任以前からいる従 業員が事業を回してくれるんです。そ れなら僕は、その分ほかの分野を広 げること をしようと思い、現在は採石 事業に加え新事業の拡張や自社商品の製造・販売を進めています。


ー保永社長が発足された事業について教えてください

ICT事業部は僕が社長就任時に発足した事業になります。きっかけは、近所の人に会社のパソコンを診てもらっ たことでした。以前からIT関係に詳しい方とは聞いていたのですが、思っていた以上にその方が詳しくて、「うちの会社来ない?」ってすぐに声をかけました(笑)今の時代どんどんIT化する企業が増えていますが、まだまだ使いこなせる人は少ないですから。なのでこういったICTサポートができるサービスは需要があると見込み、当初はその方 1人でICT事業部を発足しました。


発足してからたくさんの依頻を受けていくうちにだんだんと大きな仕事をい ただけるようになりました。加えてパソコン教室の講師もやるようになりまし たが、授業を受けに来た生徒さん達のほとんどが「東京石材Jという企業名 に困惑していました(笑)。パソコン教 室とは真逆の業種ですからね。それなら社名を変え子会社化して、人も増やして仕事を回そう、という流れで2年前に現在の「東石DX株式会社」になりました。自社のホームページもこの子 会社で作ってもらっています。



一多分野に事業展開されているの ですね。フットサル事業はどのよう な事業でしょうか?

フットサル場の貸し出し事業なんです が、うちではちょっと変わった運用をしており、会員・完全予約制の無人フットサル場なんです。普通のフットサル場って常駐のスタッフが必ず1~ 2名いるんですが、都内と違ってこの辺 だと常に来場者がいるわけではないので、あえて人を置かずに運営しています。今は電子決済もあるしフットサルをやる年齢層って若い方が多いので無人でも成り立つんですよ。

そもそもこのフットサル場は会長が空いた士地を活かそうと始めたものなのですが、運営などは管理人として外部の方に委託していました。ただその 方がフットサルを引退されてから1年くらい使わないままになっていたんです。僕自身もフットサルをやってい たので「もったいないから使おうか」と、2年前に「シャリシャリピッチ那須」という名前で事業としての運用を始めました。現在はカフェなどが併設さ れたフットサル場「シャリシャリパーク」ヘリニューアルしています。




ートラックランドをご利用されたきっかけは何ですか?

当社は石材の製造のみで、運搬は外部へ委託していたんです。ただ、委託先の会社も高齢化のあおりを受けド ライバー不足の影響が出始めており、それなら自社での運搬に切り替えていこうとダンプ購人を決めました。当初は新車の購入を検討していました が、問題になったのが納期でした。ドライバーの採用も決まっているのに新車では納車が間に合わない!と困っていたところ、近所にトラックランドの店舗があることを思い出したんです。近 くを通りかかりチラっと展示場を見た ら並んでいる車両が全部きれいで、「これなら新車に近い車があるかも?」と後日来店し、今回のダンプに決めた次第ですね。


一どのような自社商品を販売され ているのですか?

石材や砂利、再生瓦チップや水槽の底石などを販売しています。ちょうど 今年の3月に「脆石(きせき)」 ”と「みやつこうすたぁ戸という自社商品 が大田原市ブランドに認定されたんですよ。有名どころの大田原牛や唐辛子と並んで、初めて飲食物以外が地元の名産品として登録されました。「みやつこうすたぁ」は当社の採石場から採れる花岡岩で作っているんです が、大田原市の笠石神社で奉られている石碑とまるっきり同じ石質の花向岩でして、いわば国宝と同じ石から作られているコースターになります。


そういった歴史的価値がブランド認定への評価にも大きく関わっていますね。貫石」は大田原市内にある4つの団体との共同研究で作られた水槽用の底石です。これが完成までに 1年半かかっているんです。裔品化に至るまで何度も試験や改善を重ね、ようやく商品化できた石なんです。結構、頑張ったんですよ。実はもともとこの商品は「輝石(きせき)」という商品名になる予定でしたが、すでに鉱石の種類として輝石があることを知り、そこで危久という地名にちなんで「龍」という創作漢字を用いた商品名になりました。



—会社のイメージキャラ「てい~ず くん」も亀久にちなんだキャラですか?

そうですね、イメージキャラを決めるに あたって「地元の方に寄り添いたい」という思いがありました。僕も先代社長 も栃木県外出身者なので、長年その土地に住んでいる方々にとって誇りである亀久からあやかって亀にさせていただきました。きました。


「てぃ~ずくん」は子会社でデザインされたキャラなのですが、イラストの中に細かく意味 があり東京石材の各事業を表しています。まず下に敷かれているのは再 生瓦生産販売事業を表す「瓦チップ」、危は亀久の 「棺」、尻尾は子会社から取って「DX」、頭が光っているのは当社でやっている太陽光発電の「ソーラーパネル」を意味しています。甲羅はデザイン担当者の好物であるメロンパンですね(笑)


ー企業ロゴデザインにはどのよう な意味が込められていますか?

企業ロゴは採石事業を表すデザイン になっています。これも「てぃ~ずくん」 と同デザイン担当者の発案でして、「Touseki」のToは石、kiは材と読めるようになっていて、真ん中のuseと合わせて「石材を使う」という意味を込めています。






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